PRP療法による関節の痛みへの効果は?費用や注意点も紹介!
年齢を重ねていくと起こりやすいとされている関節の「痛み」や「腫れ」に悩まされている方もいらっしゃると思います。PRP療法は、そんな症状を改善に導いてくれる再生医療で、自身の血液を利用し治療を行うのでアレルギーや副作用を起こすケースもほとんどないと言われています。
そこで今回は、そんなPRP療法で関節症状を治療する場合の効果や費用などを紹介します。
PRP療法は関節の痛みに効果はある?
膝の「痛み」や「腫れ」の炎症が起こる多くの原因は、膝の軟骨がすり減ることです。PRP療法にはこのような関節の炎症を抑制し、痛みを和らげたり変形を抑制したりといった効果が期待できます。
PRP療法による効果が期待できる疾患
PRP療法は様々な部位に効果があります。物をつかんで持ち上げたり雑巾を絞ったりする時に痛みが見られる【上腕骨外側上顆炎(テニス肘)】や、加齢に伴い膝の関節が変形したり軟骨がすり減ったりして「痛み」や「腫れ」の症状を起こす【変形性膝関節症】、そのほかアキレス腱や腱鞘炎、肉離れの治療で使用します。
関節の痛みにPRP療法を使用するメリット
副作用が起きにくい
PRP療法は、他人や動物性由来の成分ではなく自分の血液の成分のみを用いた治療方法なので免疫不全やそのほか副作用やアレルギー反応が起きにくいとされています。
関節の痛みにPRP療法を使用するデメリット
即効性がない
PRP療法は、通常1週間~6ヵ月かけて組織が修復され、徐々に炎症を回復させるので他の施術と比較し即効性がありません。また、治療部位によっても効果の感じ方が変わってくるので早急に炎症や痛みを緩和させたいと思う方には欠点とも捉えられるでしょう。
費用の負担が大きい
上記で記載したように、PRP療法は他の治療と比較すると費用が高額になるため、患者様の負担が大きくなることがデメリットと考えられます。
PRP療法を関節に行う場合の費用
PRP療法を関節に行う場合、1本あたりの費用は約30,000円~70,000円とされています。PRP療法は保険適応外の自由診療となり、全額自己負担となるため比較的高額となります。
しかし、医療機関により、初診時より2回目以降の金額が下がる場合や、回数により金額が異なる場合もあるため、事前にクリニックに確認をすることが大切になります。
PRP療法を受ける場合の注意点
術後のリハビリや追加治療について
整形外科領域でのPRP治療では治療後のリハビリも重要になってきます。また症状の改善具合によっては追加治療が必要な場合があります。
治療を受けられない方について
悪性腫瘍の既往が見られる方は、PRP(多血小板血漿)に含まれる成長因子が原因で腫瘍を増大させる可能性があるとされているため受けることが出来ません。また、妊娠中や妊娠の可能性がある方も、胎児にどのような影響を及ぼすのか実証されていないので基本的に受けることができないと言われています。
関節の炎症をPRP療法で治療する場合はまずカウンセリングから
PRP療法を行う上で、患者様一人ひとりの年齢、症状などから「注入量」「配合比率」「注入場所」を最適に見極める技術が必要です。これを誤ると、「期待していた以上に効果が得られなかった」などという失敗・トラブルを引き起こしてしまいます。
しっかりと効果を出すためには、PRP療法の専門性と技術力の高い医師・クリニックを選ぶことが大切です。