PRP療法で変形性膝関節症が治せる?治療の効果や注意点も解説!
近年PRP療法は、美容医療のシワやたるみなどに使用されるだけでなく、スポーツなどの損傷や加齢とともに現れる膝の症状などに使用されています。自身の血液を利用するのでアレルギー反応も起きにくいと言われています。
そこで今回は、PRP療法を使用し変形性膝関節症を治療する場合の治療の流れや費用について詳しく解説します。
変形性膝関節症の症状はどんなもの?
変形性膝関節症とは、加齢に伴い膝の関節が変形したり軟骨がすり減ったりして「痛み」や「腫れ」の症状を起こす病気です。主に体重、運動量、生活習慣などが深く関わっていると言われています。初期症状として、立ち上がったり椅子に座ったり膝に体重がかかる動作をしたときに痛みが発生します。症状が進行すると関節に炎症を起こし膝周辺に水が溜まります。その後、膝が腫れて動きづらくなるなどの動作障害が起きるのです。
40歳代から歳を重ねるごとに発症数は増加傾向にあり、主に女性の割合が男性よりも多いことが特徴です。
PRP療法による変形性膝関節症への期待できる治療効果
膝の関節が変形したり膝の軟骨がすり減ったりすることで「痛み」や「腫れ」の炎症が起きます。しかしPRP療法にはこうした関節の炎症を抑制し痛みを緩和したり、軟骨のすり減りなどによる変形の進行を抑制したりする効果が期待できます。
また、PRP療法は自身の血液を使用するのでアレルギー反応を起こすことは少ないと言われています。
治療の流れ
PRP療法では、まず血液検査のように約10ml~20mlの血液を採取します。その後、採取した血液からPRP(多血小板血漿:たけっしょうばんけっしょう)を取り出し、それを膝に注入します。PRP療法における治療で、回数の指定は特にありません。症状によって個人差があります。しかし、早期治癒が目的の場合、2~3回の治療を行うことが多いです。
PRP療法による変形性膝関節症の治療にかかる費用
PRP療法を使用し変形性膝関節症を治療する場合、費用は1本あたり、約30,000円~70,000円とされています。保険適応外の自由診療となるので、かかってくる費用が高額になります。また、医療機関ごとに金額は異なります。
初診時よりも2回目以降の治療で金額が下がるケースや、治療の回数によって金額が異なるケースもあるので、事前に医師に確認しましょう。
PRP療法を受ける場合の注意点
術後のリハビリや追加治療について
整形外科領域でのPRP治療では治療後のリハビリも重要になってきます。また症状の改善具合によっては追加治療が必要な場合があります。
治療を受けられない方について
PRP療法は、妊娠中、妊娠の可能性がある方は基本的に受けることができません。また、悪性腫瘍の既往がある方は、PRP療法によって腫瘍を増大させてしまう可能性があるので施術を受けることができないと言われています。
上記症状や、その他懸念される点がある場合は、念の為事前にカウンセリングで医師に相談しましょう。
変形性膝関節症をPRP療法で治療する場合はまずカウンセリングから
PRP療法を行う上で、患者様一人ひとりの年齢、症状などから「注入量」「配合比率」「注入場所」を最適に見極める技術が必要です。これを誤ると、「期待していた以上に効果が得られなかった」などという失敗・トラブルを引き起こしてしまいます。
しっかりと効果を出すためには、PRP療法の専門性と技術力の高い医師・クリニックを選ぶことが大切です。